いよいよこの記事では、NymのMixノードを構築する手順(の計画)について説明する。

あらかじめお断りしておきたいのは、本稿は「計画編」として、現時点では実機検証以前の計画段階の記述であるため不完全な情報である可能性があることだ。中途半端な確認の段階で情報公開に踏み切ったのは、Nymプロジェクトに参画しようとする日本国内のインフラエンジニア諸賢がこのゴールデンウィークの休暇中にいちはやく全容をキャッチアップし、さっそく手を動かせるようにするようにするためにほかならない。またはさっそくNYMを保有するに至った投資家の皆さま方が、お知り合いのITエンジニアをとっ捕まえて、Nymノード構築をやらせて、ステーキングをスタートすることにお役立ていただきたいからだ。なぜなら私が調査したところ、Nymのノードのインポータンスが十分に醸成されるにはノードの運用実績=つまり稼働実績時間が必要となることが分かったためで、まさに「時は金なり」早ければ早いほど好都合だからである。 (2022年5月8日追記)当方は、ConoHa VPS(メモリ 1GB/CPU 2Coreプラン)、Ubuntu 22.04 LTS環境にて、テストネットでのミックスノード構築に成功することができた。ノードリストでの確認済みである。(ただしノードリストへの反映は切れたり繋がったりとやや不安定な様子ではある。) 構築の過程でいくつか難所があったのであらためてレポートしたい。今のところTelegramのNym(Japanese)グループでコメントしている。

もし、NymプロジェクトおよびMixノードについてお知りになりたい方は、こちらの記事を参照いただきたい。
  ↓ ↓ ↓
暗号資産(仮想通貨)のNYM(ニム)とは?将来性について調べてみた。

Symbol(シンボル)ノードとの違いは?

あなたはもしかして、Symbol/XYM(シンボル/ジム)のノード運営者の方かもしれない。そういうあなたにとって理解しやすいように、Symbolとの比較をして掲載しておく。

下記の表をご覧いただければ、ノード運営者にもトークンが必要となる一方、意外なほど低スペックなマシン環境でノード運営可能であることにお気づきになるに違いない。Symbol(シンボル)に比べても運用コストが安くおさえられるため報酬モデルにおける収益性の面でプラス要素をお感じになられるのではないだろうか。

要件の比較表

項目Symbol(シンボル)・ハーベストノードNYM(ニム)・Mixノード
CPU2コア2コア
RAM8GB1GBあれば十分(数百MBしか使わない場合も)
DISK500 GBほぼ意識しなくてよい(数バイト)
NETWORK-IPv4,IPv6両方必要
ノード運営者XYM不要最低101NYMが必要(約1万円)
委任最低10,000XYM+手数料が必要(約12万円)最低要件なし

ミックスノード構築に必要なもの(まとめ)

  • インターネット上に公開可能で、要件を満たすLinuxサーバ環境 (VPSでもよい) スペックは、CPU=2コア, RAM=1GB, DISK=数GB, NETWORK=IPv4,IPv6両方
  • 101 NYM (テストネットの場合は101NYMTを蛇口から取得可能)
  • Linuxスキル

101 NYM ?

「テストネット」の場合は101 NYMTを蛇口から取得可能である。
ノード運営者や委任者がNYMトークンを報酬としてもらえるのは「メインネット」であるが、こちらでは101 NYMが必要であり、これは何らかの方法(取引所で購入するとか)で調達する必要がある。

Linuxサーバ環境 (VPSを契約?)

月額使用料が安く、スペック要件を満たし、安定稼働していそうなVPSであれば何でもよいと思う。 ただし、IPv4, IPv6両方の固定アドレスが必要である点がポイントだ。これは、利用者によって、Mixノードを使って通信するユーザが、IPv4を使うか、IPv6を使うかが分からないためで、どちにも対応できるようにしておかなくてはならない。この点でAWSはちょっと考慮が必要なようだ。
迷われるようなら、こちらのConoHa VPS(下記バナー)でも良いと思う。
↓ ↓ ↓

ConoHa VPSの友達紹介プレゼントクーポンURL

または、Symbolノード構築記事も見ることがあるさくらのVPSでも良いかもしれない。
↓ ↓ ↓

こうしたVPSには高負荷をかけてはいけないというような契約条項がある場合があるが、Mixnodeのマシンスペック要件はかなり低いことから「高負荷」は生じない想定だ。

NYMのミックスノード構築手順(想定)

1. Nymの専用ウォレット(Nym Wallet)を導入する

まずは、Nym公式サイトから、Nym専用ウォレット(Nym Wallet)をダウンロードしてインストール・設定していただきたい。
↓ ↓ ↓
https://nymtech.net/download/

2. VPSにNymミックスノードを構築する

構築方法については、こちらの公式ドキュメントを参考にして構築すればよい。
↓ ↓ ↓
https://nymtech.net/docs/stable/run-nym-nodes/nodes/mixnodes

こちらも参考とした。
↓ ↓ ↓
https://gist.github.com/gyrusdentatus/e81658af3086c8d833720af53d5b2c3d

ビルドからやるのが確実だが、もしバイナリを使って動けばラッキーで結果オーライだ。
こちらの動画は全体の流れが分かりやすかった。(字幕を付けて再生すればわかりやすいだろう) ↓ ↓ ↓

YouTube MixnetMaxiチャンネル NYM tech Testnet: How to setup a Mixnode Step-by-Step

3. Nymウォレットに101トークンを入れる

テストネットのノードならば、Nymの公式の蛇口から、NYMのテストトークンであるNYMTを101取得して自前のNymウォレットに送金する。 101というのは、ノード構築の最低申請数100+手数料1を模したものである。テストネットのNYMTはテストトークンであり、本物のNYMトークンとは別モノのいわば玩具のお金である。NYMトークンで報酬をもらおうとするなら、メインネットにノードを参加させなければならない。メインネットではNYMTではなく、NYMを101入れる必要がある。

4. Nymウォレットとノードとを結び付ける(ボンディングする)

Nymウォレットに101NYM(NYMT)を入れたら、ノードをボンドする。Nymウォレットで「Bond」というメニューがあるので、ここから設定すればよいようだ。

おわりに

さて、ここまでで、テストネットにノードを構築(公開)できたはずだ。メインネットも基本的に同じ調子でやればよいと思う。


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